認知症や脳卒中による後遺症など、専門的な治療や介護が必要な老人性疾患を患っている人のための「療養型病院」で、入院せず、必要な時間だけ医療サービスを受けながら自宅から通院できるようになる見込みです。
保健福祉部は、療養型病院で専門的な治療や介護が必要な老人性疾患の患者のうち、24時間の対応を必要としない人が、必要な時間だけ医療サービスを受けることができるようにするため、国民健康保険の診療報酬を改定する方針を、17日、明らかにしました。
現在の国民健康保険の診療報酬では、療養型病院に長期間入院する患者に対する健康保険の給付額が高いため、入院が必要ない患者が入院したり、療養型病院が乱立して医療サービスの質が低下したりする問題の原因になっていると指摘する声が出ています。
これについて保健福祉部の関係者は、「療養型病院の診療報酬を改定することで、24時間の対応を必要としない老人性疾患の患者が、必要な時間だけ治療や介護サービスが受けることができるほか、国民健康保険の財政状況の改善にも繋がるものとみられる」と説明しています。