韓国の児童の幸福感は、世界12か国のなかでもっとも低いことがわかりました。
子どもたちのための民間の国際援助団体「セーブ・ザ・チルドレン (Save the Children)」とソウル大学の社会福祉研究所が、世界12か国の児童およそ4万2600人を対象に調査を行って、18日、発表したところによりますと、韓国の児童の幸福度は、8歳が10点満点の8.2点、10歳が8.7点、12歳が7.4点で、12か国のうちもっとも低かったということです。
全体の平均は、8歳が8.9点、10歳が8.7点、12歳が8.2点でした。
児童の幸福度がもっとも高い国は、ルーマニアで、続いてコロンビア、ノルウェーの順でした。
韓国の児童の幸福度は、経済発展の遅れているネパールやエチオピアよりも低くなっていました。
またイギリス、ポーランドなどを加えて15か国の児童5万2000人あまりを対象に調べたところ、家族、物質、対人関係、地域社会、学校、自分などすべての領域で、韓国の児童の満足度は、平均を下回り、なかでも、自分の外見、成績などについての満足度は、もっとも低くなっていました。韓国の児童の満足度がもっとも高い領域は、家族でした。
ソウル大学社会福祉研究所の研究員は、「韓国の児童が外見や成績についての満足度がほかの国に比べて低いのは、社会一般の基準に合わせようと常にほかの子と比較する親によって萎縮しているためと見られる」と話しています。