韓国と日本の通商担当相会談が、フィリピンのボラカイ島で現地時間の23日に行われ、韓国の尹相直（ユン・サンジク）産業通商資源部長官は、日本の宮沢洋一経済産業相に対して、福島第1原発事故を受けて韓国が2013年9月から取っている日本の水産物の輸入禁止措置をめぐって、日本政府がWTO=世界貿易機関に提訴する動きを取り始めたことについて、遺憾の意を表明しました。
韓日通商担当相会談の開催は、およそ2年1か月ぶりで、23日にフィリピンのボラカイ島で開幕したAPEC＝アジア太平洋経済協力会議の貿易相会議に合わせて開かれたものです。
産業通商資源部によりますと、この会談で尹長官は、日本政府がWTOの紛争解決手続きにもとづく２国間協議を要請したことについて遺憾の意を表明するとともに、韓国の活魚車の日本国内での運行許可を要請したということです。
日本は、福島第１原発事故を受けて、韓国が福島など８県の水産物の輸入を不当に制限しているとして、21日、WTOへの提訴の前段階となる、紛争解決手続きにもとづく２国間協議を要請しています。