「マーズ」=中東呼吸器症候群(MERS)に感染し、治療を受けていた70代の患者の40代の娘が、新たに感染していることがわかりました。マーズの患者は4人目となります。
「マーズ」は、中東地域で流行している急性呼吸器疾患で、発熱と咳、呼吸困難などの症状を伴います。
伝染性は低いとされていますが、致死率は40%にも上り、治療薬やワクチンはまだありません。
疾病管理本部が26日、発表したところによりますと、発熱などの症状を訴え、病院に運ばれたマーズの3人目の患者の娘に対して検査を行なった結果、感染していることがわかったということです。
今月20日に初めてマーズの患者が発生して以来、4人目の患者となります。
今回感染が確認された患者は、1人目の感染者と同じ病棟に5時間ほどとどまっていたことがわかっています。
これに先立ち今月20日、この患者は発熱などの症状を訴えて保健当局に隔離や検査を求めましたが、保健当局は高熱ではないという理由から拒否したとされ、対応を怠ったのではないかという批判が上がりそうです。