北韓が韓国西海の延坪島(ヨンピョンド)に近い無人島に放射砲陣地を構築していることがわかりました。
合同参謀本部の関係者が明らかにしたところによりますと、北韓がことし3月から兵力や装備を動員して延坪島に近い無人島で建設工事を進めてきていて、最近バンカーの形をした軍事施設5つほどを完成したとみられるということです。
韓国軍当局は、北韓はこの施設を、韓国艦艇の動向を監視する観測所として活用し、122ミリの放射砲や海岸砲などを配備する可能性が高いとみています。
合同参謀本部の関係者は、延坪島からわずか4.5キロ離れたこの島から、122ミリの放射砲での攻撃をしてくる場合、延坪島の海兵隊だけでなく、近くにある韓国哨戒艦にも大きな脅威になると話しています。
韓国軍当局は、北韓が今月13日から2日連続、NLL=北方限界線の北側で夜間の砲撃訓練を行なうなど、韓国への挑発の可能性が高まっているだけに、北韓の動向を注意深く見守りながら、挑発に備えたシナリオ別の対応戦略を点検しています。