韓国で、「マーズ」＝中東呼吸器症候群(MERS)に感染した人が新たに3人確認され、感染者は10人になりました。
感染が確認された3人のうち１人は、感染が疑われていたにもかかわらず中国に渡航した44歳の韓国人男性で、中国保健当局による検査の結果、感染が確定しました。
男性は、韓国内の感染患者のうち、3人目の患者の息子で、入院中の父親を見舞うため16日に病室を訪れ4時間ほど滞在していますが、保健当局はこうした事実を把握できず、男性は26日に出張のため中国へ出国するまでの11日間、隔離されずに日常生活を送っていました。
このほか感染が確認された人は、1人目の感染者が最初に診療を受けた病院に勤める医療スタッフの30歳の女性と、最初の感染者が入院治療を受けた病院で、同じ病棟に入院していた56歳の男性です。
保健福祉部は現在、120人の密接接触者を隔離観察中です。
ところで、28日に感染が確認された71歳の男性は、容態が急速に悪化し、現在、人工呼吸治療を受けているということです。