韓国が日本の水産物の輸入を規制しているのはWTO=世界貿易機関の協定に違反するとして日本政府が協定に基づく2国間協議を要請したことについて、韓国政府は応じる意向を伝えたことがわかりました。
福島第1原発事故を受けて、韓国政府は、2013年9月から福島など8県の水産物の輸入を禁止していますが、日本は、「科学的根拠がない」として、先月21日、WTOへの提訴の前段階となる2国間協議を要請しています。
これについて、林芳正農林水産相は、2日、記者団に対して、「先月29日、韓国政府から協議に応じるとする回答があった」ことを明らかにしました。
WTOの紛争解決手続きの2国間協議は、日本が要請した日から30日以内に開かれることになっており、合意に至らなければ、紛争処理小委員会にパネルが設置され、強制解決を図られることになります。