安倍晋三首相が旧日本軍慰安婦問題に関する新たな声明を出し、被害者に書簡を送ることを検討しているとの見方が示されました。
これは、アメリカのワシントン・ポスト紙のコラムニスト、イグネイシャス氏が、「アジアの外交ジャグリング」と題する寄稿文の中で明らかにしたものです。
このなかで、イグネイシャス氏は、「現在、韓日両国の間では、本格的な交渉が進められている。今月中旬に予定されている朴槿恵（パク・クネ）大統領のアメリカ訪問前、または韓日国交正常化50周年を迎える22日前に日本が声明を出し、韓国が前向きに応えるのが目標だ」としています。
また、イグネイシャス氏は、「新しい声明は、安倍首相が慰安婦問題について懺悔する内容になるだろう。当局者は、安倍首相が慰安婦被害者に書簡を送るなど、個人的なジェスチャーを取ることもあり得るとみている」としています。
そして、これについて、日本政府の当局者は、「進展を作り出すための努力が行われているが、まだ最終結果にこぎつけていない」としており、韓国政府の当局者は、「進展はあるが、まだ結論には達していない」と述べたということです。