韓国の製造業の景気が、経済危機に直面している国並みに悪化していることがわかりました。
金融情報サービス大手のマークイットが4日発表した5月のPMI指数=製造業購買担当者景気指数で、韓国は47.8と、2013年8月以降では最も低く、調査の対象となった24か国中、下から4番目でした。
製造業PMIは、景気の先行きを示す指標のひとつで、製造業の購買担当者に生産意欲などをアンケートして指数化したもので、PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。
韓国より製造業PMI数値が低かったのは、ブラジル、インドネシア、ロシアの3か国で、いずれも、最近、経済の動向が不安定な国となっています。
また、韓国は、財政危機に直面したギリシャの48.0を下回っています。
日本は50.9、中国は49.2でした。
韓国の5月の輸出は、去年の同じ時期に比べて11%減少し、およそ6年ぶりの減少率となり、鉱工業生産も前月に比べて1.2%減っています。