WHO=世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長は、韓国でのマーズ=中東呼吸器症候群について、医学的な対応を通じて感染拡大を防ぐことができるだろうと語りました。
マーガレット・チャン事務局長は、韓国でマーズの感染が急速に拡大したことについて、家族が病人を看護したり、病院を訪れて病人を見舞うなどの韓国の習慣が、急速な感染拡大につながったとみられるとしたうえで、病院内で感染した患者が増えているが、医学的な対応で感染拡大を十分防ぐことができるだろうと、8日、スイス・ジュネーブのWHO本部で述べました。
また感染拡大を防ぐには、患者を隔離する病院の数を減らすとともに、患者に接触する医療関係者を最小限にすることが重要だと指摘しました。
WHOは、韓国政府と共同で9日から5日間、感染経路などを調査することにしていますが、マーガレット・チャン事務局長は、調査結果を見たうえで追加措置が必要かどうかを決めたいと述べました。