ソウル漢江の上流、江原道春川市にある東アジア最大の多目的ダム、昭陽江(ソヤンガン)ダムの水位が、厳しい干ばつで過去最低となり、首都圏の水不足が心配されています。
韓国水資源公社によりますと、昭陽江ダムの水位は、7日、154.5メートルとなり、1974年にダムができて以来の最低を更新しました。
安定的に用水を供給できる水位は150メートルで、水位がさらに下がれば、まず農業用水に影響を及ぼすとともに、ダムの水で行っている水力発電ができなくなるおそれがあり、さらには首都圏の水道用水への影響が心配されます。
このため国土交通部は、水不足がさらに深刻になる場合に備えて、農業用水の供給を減らすとともに、水道用水を事前に蓄えるなどの対策にとりかかりました。
これまでの最低水位は、大干ばつだった1978年の154.4メートルでした。
例年の平均水位、168.22メートルより13.7メートルも低く、貯水率も27.9%に止まっています。