大統領の直接選挙制などを求めた、1987年の「6月民主抗争」から28年目を迎え、ソウル市庁では10日、記念式典が行われました。
式典には、民主化運動記念事業会の関係者ら300人あまりが参加し、鄭宗燮(チョン・ジョンソプ)行政自治部長官が朴槿恵大統領の式辞を代読しました。
式辞のなかで、朴大統領は、「韓国が独立後70年の間に急速な経済成長と民主主義を同時に達成できたのは、多くの方々の犠牲があったからだ」として、「より成熟した民主主義と国民大統合に向けて進むべきだ」と語りました。
6月民主抗争は、全斗煥(チョン・ドゥファン)軍事独裁政権時代の1987年6月10日から、学生や労働者が全国各地で繰り広げた反独裁民主化運動で、大統領の直接選挙制度を盛り込んだ憲法改正など、一連の民主化措置を軍事政権に約束させた「6.29宣言」を引き出す原動力となりました。
このため6月10日は、民主化闘争の意義を振り返る日として、2007年に国家記念日に指定され、毎年、記念式典が開かれています。