マーズ=中東呼吸器症候群の感染拡大で不安が広がっているなか、大型スーパーでは、鮭、キムチ、サツマイモ、ショウガなど免疫力が高まるとされる食品の売り上げが、またコンビニエンスストアでは、弁当やマスクなどの売り上げが伸びていることがわかりました。
大型スーパーの「Eマート」が10日、発表したところによりますと、白血球の働きを良くし、免疫力を高める「オメガ3脂肪酸」や皮膚の殺菌効果を高めるビタミンDが豊富に含まれている鮭は、今月1日から8日までの売り上げが、マーズ感染者がいなかった3週間前に比べて、26%も増えました。
またキムチは、体内の悪い菌を体外に排出させる乳酸菌が豊富に含まれているとして売り上げが12%増えているのをはじめ、免疫力を高めるベータカロチンやビタミンAが豊富に含まれているサツマイモが11.5%、免疫細胞の数を増やし、免疫力を強化するとされるショウガが10.8%、それぞれ増えています。
Eマートでは、「マーズの感染への不安が広がっているため、免疫力を高める食品を買い求める動きが目立っている」と説明しています。
一方、コンビニエンスストアの「CU」によりますと、免疫力を高めるビタミンCがとれる果物は、今月1日から7日までの売り上げが、去年の同じ時期に比べて46%伸びたほか、人が混み合う食堂を避けて、コンビニの弁当やのり巻で食事を済ませる人が増えたことから、弁当の売り上げが36.5%、キムパ(のり巻き)が17.4%、それぞれ伸びたということです。
またマーズ感染を防ぐためのマスクの売り上げは3600倍、薬用のハンドソープは88%、それぞれ大きく伸びています。