マーズ=中東呼吸器症候群の感染への不安が広がっているのにともなって、鉄道や高速バスの利用者が大幅に減っていることがわかりました。
韓国鉄道公社「コレール」が11日、発表したところによりますと、今月1日から7日までの鉄道の利用者数は、去年の同じ期間の218万1500人に比べて12%減少し191万1700人でした。
コレールの関係者は、「週末の利用率も目立って減少している。マーズの感染拡大で不安になった人々が都市間の移動を避けているようだ」と話しています。
またソウルと大邱(テグ)を結ぶ高速バス会社の「韓進(ハンジン)高速バス」によりますと、まだマーズ感染者がいなかった先月30日には1日の利用者がおよそ4100人に上りましたが、マーズ感染が広がった今月6日には2900人あまりと28%も減少したということです。
利用者の減少で、この会社は、週末に1日30便運行していた増便バスを、10便に減らすことにしました。
一方、マーズの感染拡大を防ぐために、コレールや高速バスターミナルは、駅や列車、ターミナルなどの消毒を行うなど、防疫活動を強化しています。