WHO=世界保健機関と韓国保健福祉部の合同調査団は、韓国でのマーズの流行について、「地域社会での感染は確認されていないものの、対応措置が完全な効果を得るまでには何週間もかかる」という見解を、１３日、発表しました。
合同調査団は、今週８日から１２日までの５日間にわたって患者が発生した病院などを訪れ、ウイルスの特性や感染経路などをこまかく分析しました。
調査結果によりますと、韓国でのマーズの流行は大規模かつ複雑な状況で、病院内の感染患者が今後も散発的に発生する可能性に備えなければならない。そして対応措置が完全な効果を得るまでには何週間もかかるとしています。
また病院内の感染予防や患者の移動制限、接触者の確認と追跡を通じた隔離措置を強化し、患者と接触者の海外旅行を制限するなど、より強力な保健措置が重要だと指摘しました。
さらに今後、韓国で新たな伝染病が発生するのに備えて、保健福祉部の疾病管理本部など公衆衛生機関の力量を強化し、専門家や設備などへのさらなる投資を求めました。合同調査団は、また韓国政府に対して、国内外の信頼を得るために、より活発な意思疎通が必要だと指摘しました。
スイスのWHO本部は、韓国でのマーズの広がりを受けて、週明けの１６日、緊急委員会を開くことにしています。