マーズ=中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大しているなか、団体献血のキャンセルが大きく増え、輸血用血液の量が減少していることががわかりました。
大韓赤十字社の血液管理本部によりますと、6月3日から7月15日までに団体献血を予約していた高校や大学、軍部隊など230か所の2万5310人が、予約をキャンセルしたということです。
また、献血件数の減少にともない輸血用血液の量が減っており、大韓赤十字社が確保している赤血球製剤の数は、先週13日までの、わずか10日間で5250パックが減りました。
これについて大韓赤十字社は、「マーズの感染を恐れて、集団で行われる団体献血が次々とキャンセルされており、今後、輸血用血液の確保がさらに難しくなるものとみられるので、対策を講じている」と説明しています。