北韓が先月から西海の北方限界線(NLL)一帯にブイを設置したことが確認され、韓国の軍と情報当局が北韓の意図について分析しています。
北韓は1メートル以下のブイ10個あまりを白翎島(ペクリョンド)と延坪島(ヨンピョンド)北部の北方限界線近くに設置しました。
北方限界線は、韓国戦争が休戦したあと、1953年に国連軍司令官が海上での南北間武力衝突の可能性を減らす目的で設定したものですが、北韓は北方限界線を認めていません。
軍の消息筋は、北韓のこうした行為が北方限界線を認めるという意味ではないとみています。
一方、韓国の情報当局は、北韓がブイを設置したことについて、最近、金正恩第1書記が水産物の漁獲量を増やすことを強調したことから、北方限界線一帯で違法操業をしている中国の漁船を取り締まる基準点にする狙いがあると分析しています。