今年の夏の電力不足に対する心配はほとんどなく、予備電力は740万キロワットの安定した状態を維持するものとみられます。
政府は2日、夏の電力需給の見通しと対策をまとめました。
それによりますと、電力需要は、8月の第2週と第3週に8090万キロワットとピークに達するとしていますが、最大供給能力は8830万キロワット、予備電力は740万キロワットとなる見込みで、電力不足の心配はほとんどないということです。
政府は、電力需要のさらなる安定化を図るため、エネルギーの無駄遣いを防ぐための規制を行うとしています。
その一環として、来月28日まで、民間の建物は、室内の冷房温度を26度以上に保つことを勧告するほか、店内に冷房をかけたまま入り口のドアを開けて営業する店に対しては罰金を科すとしています。
公共機関については、室内温度の設定を原則28度以上にし、冷房方式などによっては26度以上にすることを認めるとしています。
マーズ=中東呼吸器症候群への対応のため、防護服を着て勤務する全国200以上の医療機関と250以上の保健所などについては、冷房温度制限対象から外すとしています。