最近、北韓を逃れて韓国に入った脱北者の5人に4人は、女性であることがわかりました。
統一部によりますと、ことし1月から5月末までに韓国に入った脱北者は535人でしたが、このうち女性は444人で、全体の83%に上っているということです。
脱北者全体で女性が占める割合は、2002年に初めて50%を超えて以来、2007年からは70%台で推移していましたが、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記が北韓の朝鮮労働党のトップになった2011年以来再び上昇しています。
これについて統一部の関係者は、「北韓では、金正恩第一書記の就任以来、北韓の住民に対する監視や国境の警備体制がさらに厳しくなっている。そのため、固定した職場で働く男性に比べて、専業主婦として市場で農作物を販売するなどして生計を立てる女性の場合は、比較的に監視が緩くなっているものとみられる。しかし、2014年に韓国に入った脱北者の数は男女合わせて1396人で、2011年に比べて48.4%減少している」と説明しています。