韓国政府は、中部地方の干ばつの影響で漢江(ハンガン)や洛東江(ナクトンガン)に緑藻が広がっていることを受けて、洛東江に700万トンの水を放流しました。
韓国政府は、ことしの夏の降水量は例年を下回るものとみられることを受けて、国土交通部、環境部などを含む複数の政府機関が、共同で緑藻拡大を防ぐための対策に乗り出す方針を5日、明らかにしました。
まず、6日には、洛東江に建設されている堰のうち、慶尚北道(キョンサンブクド)高霊(ゴリョン)郡と、慶尚南道(キョンサンナムド)昌寧(チャンニョン)郡の間の堰に貯蔵されている水700万トンを緊急放流しました。
これについて政府は、「大量の水を放流することで、河水を大きくかき混ぜることができ、緑藻の拡大を防ぐことが期待できる。堰に貯蔵している水の量を考慮しながら、9月まで放流を続ける計画だ」と説明しています。
漢江では、ことしの干ばつの影響で緑藻が広がり、今月1日には初めての藻類警報が出されています。