韓国で来年から適用される最低賃金の時給は、ことしの5580ウォンから8.1%引き上げて、6030ウォン、およそ645円とすることが決まりました。
最低賃金委員会が9日、発表したものです。
これを、日給にすると、8時間で4万8240ウォン、月給では、209時間で126万270ウォンとなります。
最低賃金をめぐっては、45.2%引き上げて8100ウォンを求める労働組合側と、2.4%引き上げて5715ウォンを求める企業経営者側の間で隔たりが大きく、交渉が難航していたため、公益委員が5940ウォンから6120ウォンとする案を提示しました。
これに対して、労働組合側が激しく反発し、会議に参加しなかったため、結局、公益委員の案の中間値である6030ウォンと決まり、労働組合側が参加しないまま、採決に入りました。
採決には、労、使、公益委員それぞれ9人ずつの合わせて27人のうち、労働組合側を除く18人が参加し、賛成15人、反対1人、棄権2人で議決されました。
この最低賃金は、労使双方の異議申し立て期間を経て、雇用労働部長官が8月5日までに確定して告示することになりますが、労働組合側は、異議を申し立て、ストライキに乗り出すとしています。