マーズ=中東呼吸器症候群の影響で低迷している韓国の旅行業界に活気を吹き込むため、航空会社と旅行業界が外国の旅行業界の関係者を相次いで招待するなど、観光客の誘致に全力をあげています。
航空業界が8日に明らかにしたところによりますと、アシアナ航空は韓国観光公社、ロッテ免税店、仁川(インチョン)航空公社と共に、マーズの影響で低迷した観光活性化のため、日本の旅行会社、地方自治体、メディアの関係者など390人を招待し、3日間ソウルに滞在しながらソウルの観光名所をみてもらう大規模なイベントを実施するということです。
韓国観光公社は夕食会や公演などを準備し、ロッテ免税店は景品を、アシアナ航空は航空券を提供することになっています。
特に、マーズ感染への懸念を払拭するため、仁川空港公社は24日、検疫システムやトランジットシステムについての説明会を行うことにしています。
これに先立って、アシアナとロッテホテルは、15~18日に、中国の旅行業界の関係者200人をソウルに招くことにしています。
また、大韓航空も新羅ホテルと共に、300人の中国人を韓国に招待することにしています。
300人のうち200人は、13日から3日間の日程でソウル市内の観光地や免税店を訪問し、残りの100人は、ソウルと済州島を8~12日間の日程で訪れ、自由旅行を体験することになっています。旅行費用は大韓航空などが負担します。
このほか、大韓航空は、日本や東南アジアの旅行関係者を対象に、韓国の現状を見てもらうツアーを行うことにしています。
済州航空、エア釜山などの格安航空会社も、中国や日本で格安航空券を売り出すなど、観光客の誘致に全力を注いでいます。