開城工業団地では、北韓が北韓労働者の賃金を一方的に引き上げると通告し、南北の対立が続いていますが、生産額は、去年に比べて大幅に増えたことがわかりました。
統一部が9日にまとめたことし1月から4月までの開城工業団地の生産額は1億8600万ドルで、去年の同じ期間に比べておよそ25%増えています。
北韓側が労働者の最低賃金の引き上げを一方的に通告し、対立が高まっていた3月と4月の生産額も、3月が21.8%、4月が19.7%増えています。
団地で働く南北の労働者数はおよそ5万5000人で、去年に比べて2000人余り多くなっています。
開城団地の賃金をめぐる問題で、南北は5月に、今後、南北間で新たな合意がなされるまではこれまで通りの賃金を支給し、3月1日から発生した賃金の差額と延滞料を別途支払うことで合意しています。