腎臓と尿管の接続部にある腎盂(じんう)と腎臓が大腸菌などの細菌に感染し、脇腹の激しい痛みや高熱を伴う病気の「急性腎盂腎炎」にかかる人は、8月にもっとも多いことがわかりました。
国民健康保険公団によりますと、2014年の急性腎盂腎炎で治療を受けた人は合わせて17万3099人で、5年前の2010年に比べておよそ3万人増加しました。
また、ここ5年間の月平均の患者数を見ますと、8月が2万162人でもっとも多く、続いて7月、9月などの順でした。
一方、性別で見ますと、全体の87%が女性でした。
これについて専門家は、「夏は、気温が高く、汗を多くかくので、冬に比べて細菌に感染しやい。また、女性の場合は、男性に比べて尿道が短いため、尿道や膀胱に発生した炎症が腎臓まで至り、急性腎盂腎炎になる可能性が高いとされている。急性腎盂腎炎は、十分な水分を取り、体を良く洗うことで予防できる」と説明しています。