海外に進出している韓国企業による輸出が減少しており、輸出全体に悪影響を及ぼす可能性があるという分析が出されました。
海外に進出している企業による輸出は、現地で工場を立てて商品を生産・販売する「加工貿易」と、第3国から輸入したものをそのまま販売する「中継貿易」があります。
民間シンクタンクの現代経済研究院によりますと、去年1年間、海外に進出している韓国企業が「加工貿易」で上げた輸出額は820億ドルで、2年前の2012年に比べて126億ドル減少しました。
また、去年1年間、海外に進出している韓国企業が「中継貿易」で上げた輸出額は137億ドルで、2年前の2012年に比べて36億ドル増加したものの、1年前の2013年に比べて9億ドル減少しました。
これについて現代経済研究院は、「海外に進出している韓国企業の加工貿易額が減少しているのは、韓国企業の進出が多い中国で、最近、海外企業の加工貿易を抑制する政策に転じていることが主な原因となっている。海外工場での生産・販売による輸出が減少すると、長期的には、韓国からの原材料や部品の輸出にも悪影響を及ぼす可能性が高い」と指摘しています。