海洋警察が鬱陵島近海で救助した北韓船員5人のうち、帰還を希望している２人が14日、北韓に送還されました。
政府は14日午前、韓国東部の鬱陵島近海で救助された北韓船員5人のうち、帰還を希望している2人の身柄を南北軍事境界線がある板門店で北韓側に引き渡しました。
政府は9日、2人を10日に板門店で引き渡すと北韓に通知しましたが、北韓は５人全員の引き渡しを要求し、板門店での接触を拒否していました。
北韓は13日、朝鮮赤十字会中央委員長名義の通知文で5人全員の引き渡しを再び要求しましたが、韓国政府は、14日朝、北韓に2人のみ引き渡すと連絡したところ、北韓側は「分かった」と短く回答したということです。
海洋警察は今月4日、鬱陵島近海で浸水中だった北韓の船1隻から船員5人を救助していて、このうち、3人は韓国への亡命を、2人は北韓に戻ることを希望していました。