去年4月に起きた旅客船「セウォル号」の沈没事故で、船体引き揚げ事業の国際入札が行われ、中国の公営企業が主導する企業連合が最優先交渉対象に決まりました。
最優先交渉対象に決まったのは、中国の公営企業の「上海サルベージ」と韓国企業の「オーシャンC&I」が7対3で組んだ企業連合で、入札では、引き揚げ費用として851億ウォンを提示しています。
また、引き揚げの方法として、まず、遺体の流失を防ぐため、船体周辺を網で囲んだあと、船体の下に24本の鉄骨梁を設置し、これらをクレーンにつないで引き揚げるとしています。
海洋水産部は、20日から「上海サルベージ」の企業連合と詳しい作業方法や契約条件などについて交渉を始めることにしています。
企業連合側は、契約が実現した場合、来年初めに水中作業にとりかかり、7月頃に引き揚げを完了させるとしています。