2020年ごろからは、天気予報に韓国の地形や気象状況に合った気象予報モデルが活用されることになりそうです。
気象庁と韓国型数値予報モデル開発事業団が16日、明らかにしたところによりますと、2017年に韓国型気象予報システムを開発し、テスト運用に入り、2020年ごろには実際の予報業務に活用するということです。
韓国は1980年代後半から、ライセンス契約によって海外から気象予測ソフトウェアを導入して天気予報を行っていて、1997年から2010年までは、日本気象庁のモデルを、2010年からは、イギリス気象庁のモデルを導入して、使用しています。
しかし、海外のシステムでは、韓半島とその周辺の地形や気象状況に合った予測や、観測資料の活用が難しいほか、ライセンス契約のため、システムの改良や技術発展にも限界があったと、気象庁は説明しています。
気象庁と事業団は、韓国型気象予報システムの開発のため、2011年から2013年までの第1段階に、基盤構築や基礎的な技術の開発、2014年から2016年までの第2段階に、予報システムのテスト版の開発、2017年から2019年までの第3段階に、実際の予報業務に用いられるシステムの開発を行う、9か年計画を進めています。
事業団長は、「気候変動によって異常気象がより頻繁に、強く発生しているため、天気予報はますます難しくなっている。韓国の状況に合った韓国型システムの開発は、気象災害による被害の低減や、産業生産性の向上にもつながると期待している」と話しています。