韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は、マーズ=中東呼吸器症候群の感染拡大にともなって外国人観光客が急減したことが、韓国経済に大きな影響を及ぼしたとする見解を示しました。
李柱烈総裁は22日の経済動向懇談会で、「マーズの感染拡大にともなって、韓国旅行を取り止めた外国人観光客が急増し、2.8%としていた今年のGDP=国内総生産の成長率を、さらに0.1ポイント下げる結果につながった」としています。
李総裁によりますと、先月一か月間に韓国を訪れた外国人観光客は韓国でマーズ患者が確認される前より53%も減ったほか、7月と8月のシーズン中も、本格的な回復は見込めないとしています。