韓国では、塾などの学校外教育費、いわゆる私教育費が、国の予算のおよそ9%にあたる年間およそ33兆ウォンに上っていることが、調査でわかりました。
韓国開発研究院の研究員が、統計庁の家計動向調査の結果を分析して、22日、まとめたところによりますと、塾などの学校外教育費、いわゆる私教育費は年間、32兆9000億ウォンに上り、年々増え続けているということです。
これは国の予算の375兆4000億ウォンの8.8%にあたります。
この研究員は、学校で行われる公教育への財政投入は、OECD＝経済協力開発機構加盟国の平均の70%にとどまっているのに対して、私教育費は、OECD加盟国の平均の3倍に上ると指摘しました。
このような行過ぎた私教育は、学校の教育課程を無効にし、所得階層間の格差を広げるだけでなく、親の負担を重くし、老後の備えを不十分にするなど副作用も考えられると懸念を示しました。