韓国では国際結婚による、いわゆる多文化家庭に生まれた子どもの数が、この9年間で8倍に増えたことがわかりました。
女性家族部と行政自治部が22日、まとめたところによりますと、国際結婚による、いわゆる多文化家庭の構成員をすべて合わせた人数は、2006年に合わせて23万人あまりだったものが、ことし7月時点で82万人あまりと3.5倍に増えました。
なかでも、多文化家庭で生まれた18歳以下のこどもは2006年に2万5200人あまりだったものが、ことし7月時点でおよそ20万7700人と8倍以上に増え、韓国の18歳以下のこどもの100人に2人が多文化家庭の子どもとなっています。
これについて女性家族部は、「特に就学前の子どもの割合が高く、ここにきて、多文化家族の子どもが急激に増えていることを物語っている」と説明しています。
一方、女性家族部は、これまでの多文化家庭向けの政策を振り返り、中長期的な発展策を模索するために、「多文化家族フォーラム」を22日、ソウル調達庁で開催しました。
フォーラムでは、多文化家庭が韓国社会で新たな文化を形成する機会づくりや、能動的な社会構成員として参加できる方策などが話し合われました。