中東呼吸器症候群ＭＥＲＳコロナウイルスの感染問題で、隔離対象となっていた最後の１人の隔離措置が２７日午前０時に解除され、これで隔離対象者はゼロとなりました。
新規感染者は２２日連続で発生しておらず、治療中の患者は１２人ですが、このうち１１人はウイルス検査で２回続けて陰性となっていて、一般病室で後遺症の治療を続けており、ウイルス検査で陽性反応が出ているのは１人だけです。
これまで確認された感染者は１８６人で、うち１３８人は完治し、３６人が死亡しました。
世界保健機関は、最後の患者が陰性に転じてからＭＥＲＳの最大潜伏期間の２倍に当たる２８日間、新規感染者が出なければ終息宣言が可能だとしており、来月末までには終息宣言ができるのではないかとみられています。
一方、韓国の保健当局は、ＭＥＲＳの危機警報レベルを「注意」に引き下げることを検討しています。