北韓の池在竜(チ・ジェリョン)駐中国大使は28日、中国・北京の北韓大使館で記者会見し、北韓は明白な核保有国であると主張し、「一方的に先に核を凍結したり放棄したりすることを論じる対話には全く関心がない」と述べました。
池大使が記者会見を行ったのは、去年1月29日以来1年6か月ぶりです。
池大使はまた、「われわれの核抑止力は、半世紀以上続くアメリカの核の脅威と敵対視政策から国の自主権と生存権を守るための欠かせない手段であり、交渉のテーブルに載せる対象ではない」と述べました。
そして、「対話が行われない基本的な原因は、アメリカの対北韓敵視政策にある」として、北韓の核問題をめぐる6か国協議が開催できない原因はアメリカの責任だと主張しました。
池大使はさらに、アメリカの狙いは、韓半島の緊張を維持させることでアジア太平洋地域重視の再均衡化戦略を進めることにあるとし、「アメリカがわれわれの核とミサイルの脅威を強調するのは、終末高高度防衛ミサイル『サード』を韓国に持ち込み、いつでもわれわれと周辺国を攻撃するための口実に過ぎない」と主張しました。