マーズ＝中東呼吸器症候群コロナウイルスに対する韓国当局の感染防止策が不十分だとして、韓国への渡航自粛勧告を出していたモンゴルや台湾など7つの国と地域が、28日までに措置を解除したことがわかりました。
韓国外交部によりますと、台湾、ロシア、チェコ、モンゴル、UAEなどが、韓国への渡航自粛勧告を最近相次いで解除したのに続き、28日にはベトナムも渡航自粛勧告を解除したということです。
また、韓国への不要不急の渡航を避けるよう勧告を出していた香港も近く解除する予定だということです。
これに加え、中華圏での観光ビザの申請件数が今週に入って急増し、外交部は、韓国を訪問する中国人観光客が再び増えるものと期待しています。
韓国では、大量の院内感染の発生による集中管理病院の指定がすべて解除されたほか、27日には隔離対象者も全員解除されたことから、黄教安（ファン・ギョアン）国務総理が、28日、マーズの事実上の終息宣言をしています。