北韓に拘留されている韓国系カナダ人の牧師、イム・ヒョンスさん(60)が、北韓の体制転覆の意図があったことを認める記者会見を行ったと、北韓の朝鮮中央通信が30日伝えました。
それによりますと、イム・ヒョンス牧師は、30日に平壌の人民文化宮殿で会見し、「アメリカと韓国の反共和国敵対行為に加担して、虚偽やねつ造によって、世界20か国の教会で韓国人と在外韓国人に対して、北韓への不信感と敵対心を植え付けた。北韓の尊厳と体制を否定し、この国を崩壊させようという体制転覆の動機を持った犯罪行為であったことを認める」と語ったということです。
韓国系のプロテスタント教会に所属するイム・ヒョンス牧師は、北韓で人道支援にあたるため、ことし1月末に中国から北韓に入りしましたが、2月2日に平壌で拘束され、北韓は3月に牧師を拘束したことをカナダ政府に通知しています。
イム・ヒョンス牧師は、1994年から何度も北韓を訪れ、孤児の施設や高齢者介護施設などで支援活動を行ってきました。