北韓がアメリカに対して、対話の条件として韓米合同軍事演習の中止を求めたことについて、韓国国防部は30日、「韓米合同軍事演習中止は対話の前提条件にならない」と述べました。
国防部の金珉奭(キム・ミンソク)報道官は30日の定例会見で、韓米合同軍事演習について、「定例の演習であり防衛的なものだ。韓米合同軍事演習が対話の前提条件となることはあり得ない」と述べました。
また、金珉奭報道官は、「アメリカとの合同軍事演習は、北韓の挑発に備えるためのもので、受験生が試験に備えて準備するのと同じだ」と述べました。
これに関連してアメリカ国防総省の報道官は、30日、アメリカの政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ」とのインタビューで、「韓米合同軍事演習は40年あまりにわたって定期的に行われてきたものだ」として、北韓の要求を拒否しました。
北韓の外務省報道官は29日、朝鮮中央通信に対して、「アメリカが合同軍事演習のような敵対行為をやめ、ほかの道を進む決断を下せば、対話も可能になり、多くの問題が解決される」として、韓米合同軍事演習の中止を求めました。
北韓は、ことし1月にも、韓米合同軍事演習を一時的に中断すれば、北韓も核実験を中断すると提案しています。