北韓住民の平均寿命は、69.9歳と、韓国とは11.5年の開きがあることが分かりました。
国連経済社会局が29日まとめた世界人口展望の2015年改訂版によりますと、韓国の平均寿命は81.4歳であるのに対して、 北韓は69.9歳と、韓国が11.5年長くなっています。
北韓住民の平均寿命は、北韓政府が明らかにした数字をもとにした推計で、1990年から1995年までの5年間は70歳で、世界平均の64.5歳を上回っていましたが、2005年から2010年までの5年間は68.4歳と、世界平均の68.8歳を下回っています。
理由について国連は、1995年から2000年までの間に北韓は深刻な食糧難に見舞われ餓死した住民が続出し、平均寿命が短くなったものとみています。
一方で国連は、北韓でも徐々に高齢化が進み、現在12.5%となっている人口全体に占める60歳以上の割合は、2050年には24.4%と、世界平均の21.5%を上回るものと予想しています。