韓国南西部の珍島沖で去年4月に沈没した旅客船「セウォル号」の引き揚げを担当する企業に、国際入札で最優先交渉対象に決まっていた中国の公営企業が主導する企業連合が最終的に選定されました。
海洋水産部が4日に発表したところによりますと、最終的に選定されたのは、中国交通運輸省所管の「上海サルベージ」と韓国企業の「オーシャンC&I」が7対3で組んだ企業連合で、上海サルベージは、6月に中国・長江で沈没した旅客船の引き揚げ作業を手がけるなど、これまでにおよそ1900件の船舶救助に参加しています。
海洋水産部と上海サルベージ企業連合は、引き揚げ費用の851億ウォンを作業の進展に合わせて3回に分けて支払うことで合意しました。
引き揚げの時期は、当初見込まれていた来年秋から来年7月に前倒しすることになり、台風シーズンの前に引き揚げを完了する予定です。
引き揚げの方法は上海サルベージの提案を受け入れ、船体に穴を開けずに、浮力材とリフティングビームを利用することになりました。
依然として9人が行方不明になっていることから、船体にネットを設置するなどして遺体の流出を防ぐことにしています。