金大中元大統領の李姫鎬夫人が北韓を訪問する前日の4日午後、李姫鎬夫人 が搭乗するチャーター機を爆破するとする脅迫文が韓国の一部メディアに送られてきました。
脅迫文は「北進滅共自由人民解放軍」を名乗り、李姫鎬夫人と金元大統領が15年前に税金を使って北韓政権の延命を図ったうえ、核兵器まで持たせて南北同胞の苦痛を引き延ばしていると主張しました。
そして、今回の李姫鎬夫人の北韓訪問は、北韓政権をもう一度延命させる所業だとして、「出国または帰国便のうち一つを必ず爆破する」と警告しました。
李姫鎬夫人はLCC＝格安航空会社のイースター航空のチャーター便を利用して5日に金浦国際空港を出発し、韓半島の西の海、西海上空の直行路で平壌入りしたあと、3泊4日の日程を終えて8日に韓国に戻る予定です。
警察は、脅迫文が電子メールで19人に送られたことを確認し、メールアカウントを追跡するなど、脅迫文を送った人物の特定を急いでいます。
警察によりますと、「北進滅共自由人民解放軍」を名乗る団体の履歴を調べたものの、当局に登録されておらず、実体が不明だということです。