猛暑続きで冷房の使用が増えているにもかかわらず、電力が大幅に余る状態が続いており、政府の需要予測の甘さを指摘する声が出ています。
電力供給の余裕を示す電力予備率は、ほぼ全国で猛暑となった今月3日が36%、4日が35%となっています。
また7月の平均は31%で、最大使用量を基準にしても、30%以上残っていることになります。
これに伴ってLNG=液化天然ガスの発電所の稼働率は、2013年12月は74%だったのが、今年7月には50%を下回っています。
夏休みで産業用の電力需要が減ったことを踏まえても、電力予備率が過度に高いとして、政府の需要予測の甘さを指摘する声が出ています。
政府は2011年9月に大規模な停電が起きて以来、火力発電所を大幅に増やし、なかでも大規模なLNG発電所への民間投資を奨励しており、現在建設が進められている設備が完成すれば、電力設備の過剰は、今後さらに深刻になるものとみられています。