韓国経済は、マーズ=中東呼吸器症候群の影響から抜け出しつつあるものの、成長の勢いは依然として弱いという分析を、政府所属のシンクタンク、韓国開発研究院が、6日、まとめました。
それによりますと、韓国経済は投資関連の指標が緩やかな改善基調を維持し、民間消費も先月から緩やかに回復していますが、輸出の不振が続き、鉱工業生産も依然として振るわないとして、「マーズの影響から抜け出しつつあるものの、成長の勢いは依然として弱い」という結論をまとめました。
また専門家を対象に行った最近のアンケート調査でも、ことしの経済成長率の見通しは2.6%と、政府が示した見通しの3.1%や韓国銀行が予測する2.8%に比べて低くなっていると説明しています。
韓国開発研究院は、さらに中国の株式市場の先行き不透明さが、世界経済の成長の足を引っ張るリスク要因になりかねないと指摘しています。