韓国人の10人中4人は「韓国を最もうまく率いた大統領」として、朴正熙（パク・ジョンヒ）元大統領を挙げていることが、韓国ギャラップの調査でわかりました。
韓国ギャラップは、全国の成人男女2003人を対象に、7月28日から3日間と8月4日からの３日間の2回にわたって調査しました。
それによりますと、「韓国を最もうまく率いた大統領」は、いまの朴槿恵大統領の父親の朴正熙元大統領で44％、2位は進歩勢力を支持基盤とした盧武鉉（ノ・ムヒョン）元大統領で24％、３位は金大中（キム・デジュン）元大統領で14%でした。
年代別では50~60代は朴正熙元大統領を、20~30代は盧武鉉元大統領を支持していて、世代間認識の隔たりが浮き彫りとなっています。
朴正熙元大統領は60~70年代、韓国の高度経済成長をけん引した一方で、独裁政権として韓国の民主化を大きく遅らせたとされていて、朴正熙政権下での高度経済成長を知る世代と、1987年の民主化以降の世代で判断が分かれています。
一方、 李承晩（イ・スンマン）、全斗煥（チョン・ドゥファン）、金泳三（キム・ヨンサム）、盧泰愚（ノ・テウ）、李明博（イ・ミョンバク）元大統領に対する評価は、いずれも一桁台でした。