従業員を雇わず、一人か家族で小規模の事業を営む「零細自営業者」の数が、20年ぶりの低い水準となったことがわかりました。
統計庁によりますと、零細事業者の数は、ことし6月現在で397万5000人となり、去年の同じ時期に比べて10万7000人減り、1995年6月の397万1000人以来の少ない数値です。
これについて専門家は、「最近、大型チェーン店や量販店などが増えたほか、マーズ=中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大の影響で、飲食店や小売店の売上げが大幅に減少したことを受けて自営業の廃業が相次ぎ、零細自営業者の数が大幅に減少したものとみられる」と説明しています。