ことし上半期に摘発された薬物事犯が5000人を超えました。
大検察庁が10日に発表した薬物犯罪白書によりますと、韓国で1月から6月までに摘発された薬物事犯は5130人で、去年の同じ期間に比べて11.8%増えました。
薬物事犯は1999年に初めて年間1万人を超え、2002年まで1万人を上回り続けましたが、2002年に大規模な取り締まりを行って薬物の供給組織を摘発したことから翌年の2003年は7000人程度まで減少しました。
しかし、2007年から再び増加し、2010年以降は9000人程度となっています。
国連は人口10万人当たりの薬物事犯が20人以下であれば薬物に汚染されていない国と見なしており、韓国は現在、薬物汚染国ではありませんが、薬物事犯がこのペースで増加すれば、汚染国に分類されるおそれもあります。
薬物事犯が増えた原因として、検察は、インターネットやSNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービスを通じた密輸と新種の薬物の増加、中国国籍の朝鮮族による覚せい剤の密輸・販売の増加などを挙げています。