非武装地帯の韓国側で北韓が埋設した地雷が爆発して韓国軍の兵士2人が重傷を負った事件を受けて、韓国軍は、南北軍事境界線付近に設置されている拡声器をすべて使い、北韓向け宣伝放送を全面的に実施していく方針を決めました。
韓国軍関係者が12日に明らかにしたところによりますと、韓国軍は、10日午後から2か所で行っていた拡声器を使った北韓向け宣伝放送を12日には4か所に拡大し、近く、すべての前線で実施する予定だということです。
拡声器は軍事境界線付近の11か所に設置されています。
韓国軍による、拡声器を使った北韓向け宣伝放送は、2004年6月に南北間の合意で中断し、2010年の韓国哨戒艦沈没事件以来、再開の方針を決め、11か所に拡声器を設置していますが、実際に放送は行われていませんでした。
北韓は、これまで、拡声器を使った放送に強く反発してきましたが、今回の放送再開については、今のところこれといった反応を示していません。