韓国銀行は13日、金融通貨委員会を開き、政策金利を現行の年1.50%に据え置くことを決めました。
韓国銀行が政策金利の据え置きを決めたのは、6月に、年1.75%から年1.50%に引き下げてから2か月連続です。
マーズ=中東呼吸器症候群の流行で打撃を受けた景気の回復を後押しするため、6月に利下げしたあと、政府が景気てこ入れのために追加予算を投入していることから、その効果を見極める必要があると判断したものとみられます。
また、家計負債が大幅に増えていることや年内にアメリカが利上げに踏み切ると予想されることも、金利据え置きを決めた背景にあるものとみられます。
ただ、中国が人民元を切り下げたことで、国際金融市場の流動性や不安が高まっているため、年内に韓国銀行がさらなる利下げを行う可能性があるとの見方も出ています。
中国人民銀行は11日から3日間連続で、人民元の対ドルレートの基準値を引き下げており、これを受けて、韓国株式市場の総合株価指数が下落し、ウォンの対ドル相場が急落するなど、韓国の金融市場が動揺する動きをみせています。