体の新陳代謝が悪くなって内臓に脂肪が溜まり、高血圧や高脂血症、高血糖などの症状が複合的に表れる「メタボリックシンドローム」。
このメタボリックシンドロームが原因となり、がんを患うようになった人々が抱える経済的な負担は、1年間で合わせて2251億ウォンに上ることがわかりました。
健康保険審査評価院が、20歳以上のがん患者の2012年の統計資料を分析したところによりますと、メタボリックシンドロームが原因となってがんにかかった人は1万8070人に上りました。
これらのがん患者が、治療費や通院のための交通費など、がんの治療にかかる費用がおよそ1400億ウォンで、また、入院や死亡による賃金の損失がおよそ850ウォンに上り、1年間で合わせて2251億ウォンの社会的費用が発生したということです。
これについて専門家は、「メタボリックシンドロームの患者は、健常者に比べて、脳卒中や心筋梗塞だけではなく、子宮がんや結腸がん、閉経後の乳がんなどにかかる可能性が高い。がんによる社会的費用を減らすためにも、メタボリックシンドロームを予防するための総合的な対策が急がれる」と指摘しています。