非武装地帯の韓国側で北韓による地雷で、韓国軍兵士2人が重傷を負った事件を受け、韓国が、北韓に向けて拡声器を使った宣伝放送を行っているなか、北韓軍が、韓国側の拡声器などを攻撃するための訓練を強化したもようです。
韓国軍関係者によりますと、北韓軍が、軍事境界線付近の見張り所の銃眼を開いているのが頻繁に目撃されたということです。
銃眼は、身を隠しながら、射撃するために壁などに開けた穴で、北韓軍は、銃撃の準備を整えているものとみられます。
この関係者は、「北韓軍は、平常時も訓練のために銃眼を開いたりするが、今回は、北韓の地雷による挑発を受けて韓国が再開した拡声器などの宣伝施設に向けて攻撃しようとしているようだ」と話しています。
また、北韓は最前線部隊での砲射撃訓練も頻繁に行っているということです。
北韓人民軍前線司令部は今月15日、「公開警告状」を通じて、韓国に対して拡声器を使った宣伝放送の中止を求め、応じなければ「軍事行動を全面的に開始する」と警告しています。