殺人など重い犯罪を犯した10代の未成年者の数が、ここ4年間で合わせて1万3846人に上っていることがわかりました。
警察庁によりますと、2011年から2014年までの4年間、殺人・強盗・性的暴力・放火などの重い犯罪を犯した10歳から18歳の青少年は、合わせて1万3846人に上りました。
犯罪の種類で見ますと、性的暴力が9596人で全体の70%を占めており、続いて強盗3131人、放火1029人、殺人90人などの順でした。
年別で見ますと、2011年は3568人でしたが、2013年から減少に転じ、2014年は3109人になりました。
その反面、犯罪を犯しても刑事処罰の対象にならない10歳から14歳までの少年の犯罪は、2011年は363件でしたが、ほぼ毎年増加しており、去年は479件に上りました。
これについて専門家は、「重い犯罪を犯してしまった青少年に処罰を与えることに止まらず、彼らを社会に復帰させるための方策を考える必要がある」と指摘しています。