韓国で留学する外国人学生の数が、初めて9万人を超えました。一方、韓国の大学の在学生数は減少しています。
教育部などが 27日にまとめたところによりますと、韓国で勉強する外国人留学生数はことし9万1300人で、去年に比べて7.6%増え、統計を作成し始めた1965年以来、初めて9万人を超えました。
韓国に留学する外国人学生数は、2011年に8万9500人でピークに達したあと、減少が続いていましたが、今年、増加に転じたものです。
留学生数の増加の背景には、「韓流」が人気を得ていること、各大学が留学生の誘致に向けた努力を強化していることなどがあるものとみられます。
一方、国内の大学に在籍する学生数は減少しています。大学の在籍学生数が減ったのは、統計をまとめ始めた1965年以来、初めてで、6歳から21歳までの学齢人口が減っていることや、ここ数年、大学進学率が下がっていることが背景にあるものとみられます。
これに対し、高校を卒業してすぐに就職する割合は、2011年には23%だったのが、今年は34%に上昇しています。これは、若者の就職難が続き、大学を卒業しても就職は厳しいという認識が広がっていることが影響を与えたものとみられます。